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入梅前の真夏日に以前から耳にしていた夏向きの公園に出掛けた。駐車場から近い木陰にベースキャンプを設定し終えると、警備員が回って来た。 タープ禁止とか言われるのかと思っていると、以外にも陽気で話し好きな警備員のおじさんで、回って来る度に話に付き合った。 「置き引きが多いから気を付けてね。」 「入口に看板がありましたね。」 「人間の置き引きは捕まるからいいんだけど、捕まらないのがカラスなんだ。今どきは巣を作って子育て中だから何でも持って行っちゃう。食べ物だけじゃないよ。」・・・・・こんな調子。 男子トイレの一番奥にツバメが子育て中だった。『どうしてこんな奥に?』と思ったが、おそらくカラスの襲撃から守るためであろうと想像する。 この公園の目玉は、足元からミストが湧きあがる噴水エリア。我々は、噴水の始まる10:30前に着いたので、すぐにクルマを止めることができたが、それ以降のクルマは、一回りして出て行った。 困っていたカップルに、先程の陽気で市民本位の警備員さんが秘策を伝授していた。 「その入り口は土日使わないから、そこへ。」 今度、我々も使わせてもらおう。 10分間隔程度でミストが湧き上がる。近くにいるだけで相当涼しいが、野球の練習を終えた中学生は、中央の噴水を強力ウォシュレットとして使用していた。 市民から、噴水の時間をもっと長くして欲しいという希望もあるそうなのだが、清潔な水を使わなければならず、結構な費用が掛かるので、そうもいかない。とは、先程の陽気で市の財政まで考える警備員さんの弁。 子供たちが噴水以外の遊具を巡っている間、私はこのために用意したハイバックの椅子で昼寝。まだそれほど湿度も高くなく、風もあったので実に快適。 風に揺れる木の葉の音や子供たちの歓声が、遠く近く聞こえるようになる「まどろみ」の時間帯は、至福のひととき。セロトニンだか、βエンドルフィンだかが脳内を満たし、このまま醒めなくてもいいかな?という気になる。 赤城山方面に湧き出た入道雲が、お弁当を食べている間に見る見る成長し、頭の上まで覆いかぶさって来た。 例の陽気で気象予報士な警備員さんがやって来て、「雷注意報が出ました。ここはトイレ以外に逃げるところが無いので、片付ける準備をして下さい。」と、細やかな配慮。 しかし、雲が頭上に差し掛かったとき、雲全体が南に流され、雷鳴は聞こえたものの、幸運にも雨は降らなかった。 公園の隣は広瀬川広域自転車道、広瀬川の対岸は芝生広場や、芝のグランドゴルフ場になっている。 「伊勢崎市は公園が多くていいですねえ。」と、またまた回ってきた例の陽気で市政に詳しい警備員さんに言うと。 「公園は市内に22ヶ所もあるんですよ。その代り住民税が高くてね。」と。住民税に大きな格差は無い筈なんだが・・・・? さらに、「熊谷から来たとか、藤岡から来たという人を断る訳にもいかなしねえ。」と。 「埼玉から1時間半掛けて来ました。」とは言えなくなった。 (帰りに駐車場でクルマを冷やしていると、陽気で巡回好きな警備員さんは、そこにまで回ってきて、大宮ナンバーをしっかり見られた。) 対岸からカヌーを漕ぎ出すグループがあった。清流とまでは言えないが、流れに身を任せての川下りは、気持ちの良いことだろう。 3時のおやつは、かき氷と決めていたので、撤収して市街地に戻り、ネット上で評判の良かった「富田氷室店」へ行くと、・・・・やってない。 店は開いているが、テーブルもたたまれていて誰もいない。 さて、どうしたものかと考え、以前立ち寄ったことのある「こどもの森公園」近くの「忠治茶屋」に、かき氷のメニューがあったのを思い出し、そこに向かった。 定番の焼きまんじゅう135円と、かき氷200円で、娘や孫はたいそう喜んでくれる。コスパはすごぶる高い。壁に「ところてん」の張り紙があることに後から気付いた。次はそれだね。 孫を送り届けた帰りにコウスケ・ジィジの菜園に寄って、試し掘りのジャガイモやら、ニンニク、ジャンボ・ニンニク、レタス、ブロッコリー、ネギと、盛り沢山の野菜を貰って帰った。 そんな、小市民の幸せな休日。
by ikkendoken
| 2014-05-31 20:52
| キャバリア「慎&朔」
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