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福岡県・長崎県にはワンコと泊まれる宿が極めて少ない。これはネット検索でもそうであったし、地元の方の意見も同様である。それだけ完成された観光地になっているということなのかも知れない。 ハウステンボスには、ワンコと泊まれるコテージがある。2名と2頭、食事は別で56,000円だ。庶民を排除する目的であれば、それはそれで良いのだが、本体のハウステンボスが高級志向かというと、そうも見て取れない。数少ない「ワンコ同室可」の部屋があるという「長崎Buルースkaイホテル」の、電話番号だけはメモして来ていた。 前日に電話で予約を取った(その前日は空いていなかった)。2名2頭での朝食付き価格を尋ねると、人が9,450円で、ワンコが1頭2,100円、駐車代500円だと言う。 「夕食なしにしては、結構良いお値段ですね。」と言うと、「ワンコ用の設備に費用が掛かるんですよ。」という説明だった。(この時点では1名当たりの価格だと思っていた。) では、このホテルを最大限プラス志向でレポしてみしょう。 長崎有数の眺望を誇る、稲佐山の中腹という素晴らしいロケーションです。 展望台に向かう道路沿いにも専用駐車場はありますが、エントランスに近いのピロティに駐車することも可能です。そこに至る路地でマイカーの登坂能力テストをされては如何でしょうか? また、写真でおわかりのように、入庫時も出庫時も路面は視界に入らず鋭角な下り勾配となり、助手席のお客様共々、絶叫体験を無料でお試しいただくことができます。 TDLスプラッシュマウンテン最後の落下、関西ではUSJジュラシック・パークのスプラッシュダウンといったところでしょうか。とは言え運転中ですから、両手を上げてのポーズはご遠慮ください。 強固な鉄筋コンクリート6階建ての本館は、建設ブーム真っ只中だった昭和後期のものでしょうか。防災設備も当時最先端のものが導入されていますので、火災時にも安心してお休みになれます。 2階ロビーから客室に上がり、障子を開け外をご覧下さい。眼下には長崎の街を背景に、別棟の高架水槽が芸術的なオブジェのように浮かび上がり、 当然のことながら、長崎が世界に誇る夜景も、部屋に居ながらにして鑑賞することができます。周囲のビルや高架水槽がシルエットのフレームとなり、星屑を散りばめたような街の灯をいっそう引き立てることでしょう。 バスルームを覗くと、当時流行のユニットバスが昭和のノスタルジーと共にその姿を現します。便器に腰掛けたままの洗面も可能とした機能的な設計。 シャワー器具に至っては、水栓部分からも新鮮な水を噴射し、コックを常に清潔に保つというヘルスケア重視の構造となっております。 お部屋は、ワンちゃんの爪を傷めないよう、和室の二間続きとなっています。 ホームページでは、「小型犬のみ受け入れ可」と表示しているため、やや小さめではありますが、ホームセンターで大好評の金属製ケージが備えられています。 また同様に「客室内ではケージに入れてください。」との案内もありますが、フロントでは、そんな野暮なことは一切伝えらえません。「室内でのルールは?」と尋ねると、「特にありません。」と、愛情のこもった答えを聞くことができます。 フードや水の食器および、ペットシートにつきましては、お客様であるワンちゃんのお好みを重視し、敢えてホテル側では用意してございません。足拭き等も、使い慣れたタオルをそのままお使いいただけるという、細やかな配慮がなされています。 また、衛生的観点から冷蔵庫には何もストックされておりません。お飲物などは山の麓にあるコンビニ等で自由に調達することができます。 朝のうんち散歩には屋上の利用が可能です。モルタル仕上げに美しい赤錆模様の鉄製手摺というシンプルな仕上がりは、学生時代の恋の想い出を呼び起こし、郷愁に浸ることができるでしょう。 朝食は、フロント階にある宴会場でいただくことができます。好き嫌いの多い方にも選りすぐって召し上がっていただけるよう、多彩な惣菜を詰め込んだ幕の内弁当風の折詰となっています。ライスとお味噌汁のお替りは・・・・当然、できるかと思います。 大人二名とワン2匹、一泊朝食、温泉付きで締めて14,150円というお手頃価格です。 是非あなたも長崎観光の拠点に、長崎Buルースkaイホテルをご利用ください。 ※注1 登場するホテルは実在する宿泊施設ですが、検索で拾われにくいよう文字の一部を変えてあります。 ※注2 本記事は、決して実在するホテルを揶揄するものではありません。ネットの口コミにも、ご意見はいろいろとあるようですが、このお値段なら連泊しても良いと、私は思いました。
by ikkendoken
| 2011-09-15 09:13
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