昼食後、いよいよマイカー初の九州入り。
真っ直ぐ福岡へ向かえば1時間余りだろうが、ちょいと寄り道をする。
出発する直前にアヤネエが吉祥寺でイモ菓子を買ってきた。スティック状のサツマイモをフライにし、砂糖をまぶしたアレである。さいたま川越もイモ菓子が特産だが、この吉祥寺のイモは、それ以上に旨かった。
どこで作っているのかとショップカードを見ると福岡県とあるが、電話番号はない。HPにある「おばあちゃんのげんこつ」とかいうドーナツと、「手羽先から揚げ」というものにも興味をそそられ、遠回りながら今回のルートに乗せてみたのでした。
九州自動車道を降り、飯塚市を経て篠栗線城戸南蔵院前駅(きどなんぞういんまええき)へ。
筑豊と聞いて思い浮かぶものと言えば、炭鉱、ボタ山、青春の門、井上揚水、やくざ? 普段の生活とは縁遠いちょっと異空間のイメージがある。
回り中が筑豊ナンバーのクルマだ。国道を走っただけで判る筈はないのだが、何故か気分が盛り上がる。
そして目的の駅に着くと、零場巡りの拠点となっているらしく、山間の狭い駅前に観光バスやみやげ物店が並んでいた。
「さかいや」を捜したが、それらしい店は見当たらない。
近くのみやげ物屋で尋ねると、「あるにはあるが、暇な時期はやってないようだよ。」と素気ない。
7~8月は休みという、どこかの隠れ家カフェ!のようで興味があったのだが、閉まっていては仕方がない。有料駐車場への呼び込みのオッサンがうるさいので、写真を撮るのも忘れて国道に戻った。
それにしても、東京から遠く離れた小さな店のイモ菓子が、何故吉祥寺で売られていたのか、謎は深まるばかりだ。