昨年の秋は、週末に雨が多く自転車に乗る機会に恵まれなかったと記憶するが、今年は晴れて暖かい日が多く、ほとんど毎週乗っている。
お陰で体も軽い感じがするが、体重は変わらない。
いつもの用水路沿いの道から外れると、稲刈りの済んだ田園風景が広がっている。
そんな中に忽然と、「会津がんこそば」が現れる。
なんじゃこりゃ?
「そばって日本蕎麦ですか?」と尋ねると、「十割蕎麦です。」と言うので入って見た。
先週の「打出の小槌」もログハウスだが、蕎麦好きはログハウス好きなのか?
出てきた蕎麦は、コシといい、つゆといい、実に良かったのだが、どうも店の印象が良くない。
小綺麗な奥さんと寡黙なご主人でやっているのだが、雰囲気が暗い。
喧嘩でもしたのかと思ったが、厨房では仲良く会話が弾んでいる。
さては、姑と、うまくいってない?
近くに
「行田市古代蓮の里」がある。
二千年前の種から発芽した蓮が、梅雨の頃には一面に咲く静かな公園だ。
陰気な印象のあった蓮の華だが、実際間近に目にするとその神秘的な美しさに感動する。
とは言え、今はオフシーズンで閑散としている。
慎之介と連れ立って散歩をするには丁度良い広さなのだが、残念ながらこの通り
どうやら、<犬を連れ込んで>淫らな行為に至る変質者がいるらしい。
さすがに生き物を大切にするお役所である、大事なお犬様の身に何かあっては大変と、注意を呼びかけているのでしょう。
こんなところを慎之介と歩いていては、未成年犬を<連れ込もう>とする中年男に見られないとも限らないので、慎之介を連れて行くのは止めておこう。
園内の売店を覗くと、地元の農産物や特産品が置いてある。「るるぶ」に載っているという稲荷寿司や弁当もあるが、蕎麦を食べたばかりだし、自転車では持ち帰ることも出来ない。
昔ながらのコッペパンや、田舎饅頭が並ぶ中から、左の「いが饅頭」というものを背中のポケットに入れて持ち帰った。これは、つぶあんの皮付き饅頭を塩味の赤飯で包んだもので、その塩気とあんの甘さがマッチして結構いけるものだった。
名産として過去に何度かいただいたことのある「奈良漬」も買って来たのだが、埼玉県産なので単に「粕漬け」でよいのでは?