久方ぶりにできた夫婦ともに予定の無い週末。ちょこっとドライブに出掛けた。目的地は本庄市児玉町「塙保己一記念館」
埼玉の三大偉人と呼ばれるお三方は、郷土かるたにも出てくる。
お 荻野吟子 日本の女医 第一号
に 日本の 産業育てた 渋沢翁
み 見えずとも 心で学ぶ 塙保己一
この中で塙保己一記念館だけは、近くを何度も通りながら立ち寄ったことが無かった。
記念館は雉岡城址にある。
城跡といっても今は中学校や高校になっていて、堀や土塁が一部に残るのみ。慎サクには散歩の後、クルマで待っていて貰う。
塙保己一は、江戸時代1746年この地に生まれ、7歳で失明後勉学に勤しみ、73歳で日本の貴重な文献1276点を収録した「群書類従」を刊行したという努力の人です。
本を一度読むと記憶してしまうという卓越した記憶力があったにせよ、周囲の人が協力を惜しまなかったところを見ると、並々ならぬ人格者であったと想像されます。
戦前は教科書にも載っていたため、日本全国知らない人は無かったということですが、戦後世代の私は娘が郷土かるたを読むまでは知りませんでした。
都内渋谷に「塙保己一資料館」があるそうですが、この生地児玉の記念館には訪れる人も少なく、係りの方がマン・ツー・マンで展示品や逸話を説明してくれました。
ランチは長瀞方面に山を少し上ったところにある「ふれあいの里いずみ亭」。ちょうど新蕎麦が始まったところだそうで、色づく山を眺めつつ、パートのおばさんの諍いを聞きながら、美味しくいただきました。
食後の散歩に近くの間瀬湖へ。
昭和12年に造られたダムでは、観光用ではなく単に排水のためのグレーチンで恐怖体験ができます。
慎之介がうっかり覗くと、
高い場所に居る自分に気付いて腰が引けます。
ここは、明治時代に養蚕技術の教育のために造られた「競進社模範蚕室」。この駐車場にも他のクルマは無くドッグラン状態。慎サクと少し遊んで上げようとリードを着けるが、本犬たちは下車を拒否。暑からず寒からずの車中で寝ていることを選択したようです。
洋菓子工場シェリエのアウトレットでバームクーヘンの端っこを購入し帰途に着く。久しぶりのドライブ、老眼に堪えました。