今夜の宿は須崎にある「しっぽのおやど」。
伊豆半島は選択に苦慮するほど、ペットと泊まれる宿があるので、宿泊地を先に決めることが出来ます。
看板犬2頭、看板猫4匹のうちの小波ちゃんに、珍しく慎之介が挨拶。
視力の弱い朔太郎は、チェックのPタイルの保護色になっている小波ちゃんに気付かなかったのかも知れません。
この日我が家以外の宿泊は、警察犬訓練士率いる警察犬「サラ号」だけでした。
現在は、東日本大震災の津波による行方不明者の捜索を民間から引き受けるため、警察犬の登録を一時抹消して石巻で活動しているということです。
流石に賢そうな目をしたジャーマン・シェパードで、握手をしてもらった母はズシリとしたその重さに驚いていました。
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夕食時には警察犬にまつわる話をいろいろと聞き、MCの進行にゲストの訓練士が答えるトーク・ショーのような進行となりました。
近年では福島原発20km圏内での捜索の話から、古くは1985年の日航123便墜落事故での御巣鷹山捜索の話まで、とてもこの場では公開出来ないリアルな話を聞きました。
最後に、訓練はどんな風にするのか見せて欲しいと頼むと、『危険だから防具がないと出来ない。』と言いつつ、それまでノーリードだったサラに太いリードを付け始めました。
そして、訓練士が「犯人」と叫んで私を指差すと、穏やかだったサラの表情は一変し、『ウォン・ウォン・ウォン』と、猛烈な勢いで私に飛びかかろうとします。
その迫力たるやすさまじいもので、訓練士が力一杯押さえつけているから良いものの、これでは犯人も抵抗する気は起きないだろうと実感しました。
という訳で、夕食に何を食べたのかは、良く覚えていません。ゴメンナサイ「しっぽのおやど」さん。
慎サクにとっては、まったく興味の無い話題でしたけどね。
つづく