第3位 「高飛車」
去年7月にデビューした富士急の誇る最新絶叫マシンである。アヤネエは、これに乗りたいがために昨年私を誘ったのだった。
かなり複雑な形をしていて、これを設計し鉄骨を加工、現場に運んでピタリと基礎に嵌った時、工事関係者の感動はどれほどだったろう? と、余計な感銘を覚える。
高飛車のコース全景。右側の建物から飛び出してくる。
このマシンも暗闇からのスタートだ。真っ暗闇の中、上下左右に数回振り回されたあと突然に、日差しが眩しい屋外へと放り出される。
全体の流れとしては、このイントロ部分を含めて3つのステージに分かれている。
その間に2度の完全停止状態があり、何も知らずに乗った私などは「あれ、もう終わり?」と思っていると、新たな恐怖のアクションが始まるのだった。
売りものは121°の落下。しかし、最新型だけあってホールド感のあるバケットシートと、頑丈そうなショルダーハーネスに包みこまれているため安心感がある。
コースは回転方向に素直なバンクだし、走行音も比較的静かなため、行く先を目で追っていれば、それ程の恐怖感は無い。
今回は3列目の席だったが、視覚的に最前席が一番の絶叫席ではないだろうか。内側席か外側席かという選択では、先のカーブが見え難いという点で、内側の方が怖いのではないかと思う。
この写真も黄色いブルゾンの私が、一応フレームに納まっている。
待っている間に母は、シャッターのタイミングを相当練習したらしい。