薪ストーブが流行っています。これは先日のモーニングミストに置かれていたものですが、清泉寮でも、八ヶ岳倶楽部でも大きな薪ストーブに火が灯っていました。
薪ストーブの傍らに置かれたロッキングチェアに身をゆだね、ブランデーグラスを手に若かった頃の想い出に浸っていると、いつの間にか心地良いまどろみの中へ。そして、そのまま二度と目覚めることのない眠りへと落ちていく。
映画のラストシーンにあるような光景ですが、私はそんなエンディングを迎えたいと切に願っています。
画面は手に持ったグラスのクローズアップとなり、主人公が生きているのか息絶えたのか、定かでないまま終わるのがフランス映画。
手から滑り落ちたグラスが砕け散り、テーマ曲と共に主人公の若き日の映像が次々と映し出される中、エンディング・ロールへと繋がって行くのがハリウッド映画。
手から滑り落ちるグラスがスローモーションで流れると、そこに入ってきた家族が驚き、近寄って声を掛けるが返事がない。数日後というスーパーが入り、黒額に入った主人公の写真を見ながら、「でも、幸せだったわねお父さん。」と家族が微笑み合って終わるのが日本シネマ。
かな?