関空を右に見ながら阪和自動車道を南下、ミカン箱の印刷によく見られる有田市を通過。
「Aridaって読むんだね。」
「私もAritaだと思ってた。」
他愛の無い会話をしながら、カーナビの示す由良町に入ると、「↑白崎海岸」の道路看板。
あれ? 今夜の宿は南紀白浜だとばかり思っていましたが、同じ白でも白崎でした。
どうりで大阪から70分に、やまさんが首を傾げた筈だ! あくまでもアバウト。
お陰で日没前のテラスでバーベキューの夕食をとることができました。牛、豚、鳥と、たくさんあった肉も平らげ、暗くなった階段を下りてコテージへと引き上げました。
ここ
ストロベリーファーム白崎は、「ログコテージ」とは言うものの、キャンプ場のログハウス並の広さに、こんなにも小さな風呂があったのか!と、驚くほどコンパクトなバストイレユニットを押し込んだミニログです。
大津からいらしたという、隣の柴犬連れのご夫婦は、
「いつもは、
白馬のグリーンバレーというコテージに行っているんですけど、ここと同じくらいの値段の割りに、広いし、食器とかも全部揃っていて便利ですよ。」
と、暗に「失敗した感」を匂わせていました。
私は狭いのを事前に電話で聞いてましたからいいですけど。 「でも、狭いんです。」朔太郎
翌朝、朝食まで時間があったので、クルマで数分の海岸へ下りてみました。
宿にダイビングスーツ濯ぎ用のタライがあったのを思い出し、戻ってから流せば良いからと、慎サクが砂まみれになるのを覚悟でリードから放つと、ふたりとも大喜びで走り回りました。
犬の匂いがしないためか、サクは『ピッチアンドゴーにエントリーできるではないか?』と、思うほど元気に往復し、慎之介でさえ投げた石を取りに走って行きます。
朝食後は早々に宿を出て、案内看板のあった「白崎海洋公園」に行ってみると、そこはダイバーを呼ぶために関連施設を集めたような公園でした。
オフシーズンであるため人影もまばら、慎サクとノーリードで散歩が出来ます。 周囲が白い岸壁に囲まれた岬で、観光ポスターになってもおかしくない素晴らしい景観です。
四国や淡路島が見渡せる展望台まで歩いていると、何故か家内がとても若く見え、結婚前に行ったドライブのことなど、昔のことが次々と想い出されました。
どうして急に?
その晩気付きました。これはスキー場で女性が美しく見えるのと同じだと。
年配の女優に、あらゆる方向からたくさんの照明を当てるのと同様に、雪山や白い岩場はレフ版効果あり、顔の小皺が消え、若く美しく見える!
そうに違いありません。 みなさん、50歳を過ぎたらご夫婦で白崎海洋公園へどうぞ。
ただし、ワンコには効果がありません。
いいかげん・・・・・・・・ つづく